不動産査定
2015/11/22
不動産査定は主に不動産業者が行う実勢価格に基づいた不動産価格及び物件概要の
査定を指す。
不動産鑑定士が行う不動産鑑定評価と混同されがちだが、全く異質なものである。
不動産鑑定評価については、ある程度学問的に評価額算出プロセスが確立しているのに対して、
不動産査定はあくまで、売却可能な実勢価格に重きがおかれるため、
地域ごとの市場動向や金融機関の不動産評価額等、より具体的な要因が加味された
査定価格が算出される傾向にある。
実際の不動産査定のプロセスとしては、路線価・地価公示の資料提示。
近隣物件の売買事例、購入希望顧客の資金内容等を比較検討して算出しているケースが多い。
よって、車が入れない道に接している物件、近隣とトラブルを抱えている等、
土地としての評価はあるが、流通性に乏しい物件については、
不動産鑑定評価との間に大きな差異が発生することがある。