持分
2015/11/22
持分とは、不動産の物件に対する観念として、所有権の保有率を割合で示した数値を指す。
1つの所有権を半分づつ2名で保有した場合には、持分1/2を2人で保有したことになる。
持分による所有権の分割は民法上においても明確に定義された観念であり、
法務局に備えられた登記簿謄本上にも記載される権利関係の態様である。
不動産取引で目にするケースが多いのは、親子間、夫婦間などで
1つの建物・土地などを持ち合っているケースである。
1つの物件を2名共同などで購入した場合には、購入に際して支払った額に応じて
持分を分配することが望ましいとされているが、
(これに反する場合には、贈与とみなされる場合もある)
持分自体は流通性に乏しく、持分のみを第三者に売却することが困難であるため
相続・離婚問題において、トラブルの原因となるケースも多いため
取扱には注意が必要である。